内容なき奈良県立大学付属高校。その問題点とは?

廃校になる西の京高校に新たに設置される奈良県立大学付属高校について、県立大学の理事会での決定事項に関する議事録である。川田県議会議員により情報開示請求された。問題点は2点ある。

1点目は、審議された日付だ。奈良県立高校適正化実施計画が公表されたのは2018年6月8日である。しかし、県立大学付属高校について決議されたのは2018年6月15日である。つまり、奈良県教育委員会は、県立大学の承認を得ずに県立大学付属高校を設置するという、越権行為(違法行為)を行なった。

2点目は県立大学付属高校に関わる内容である。赤下線部「単に地域に関するコースがある高校を付属にするというのは、わかりやすいが、発想に乏しい。グローバルを謳う国際高校も付属にし〜」とあるように、県立大学付属高校は、条例公表後においても、県立大学の理事会が「発想に乏しい」という、議論がなされていない魅力ない内容である。
人気校で進学校である平城高校、登美ケ丘高校、西の京高校、3校を2校にするという決定自体、条例案公表時には、具体的な内容を全く議論されていない不完全な状態であり、決定理由が不当であることが分かる。また、越権行為(違法行為)が含まれる条例設置の手続きである。

荒井知事、県教育委員会、および、奈良県立高校適正化実施計画に賛成した奈良県議員は、この事実を受け止めて、地方自治法に従い、早期に条例の治癒が必要である。

奈良の高校発展2018

地元公立高校を卒業し、郷土を愛する こころ豊かな若者の育成を! 「県立高校の発展を願う会」

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