中学生の保護者の皆様へ 奈良県「県立高等学校適正化実施計画」に関するアンケートご協力のお願い 平成30年(2018)11月5日 謹啓
保護者の皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は教育の発展に御尽力御精励のことと存じます。また中学生のお子さまのおられるご家庭では、高校受験などの進路について何かと気遣いの大変な時期であることと拝察します。
中学校保護者会向けアンケートと署名の依頼を、奈良県内105校の中学のPTA会長あてに郵送致しました。
「県立高校の発展を願う会」では平成30年6月8日に発表された県立高等学校適正化実施計画
(高校再編計画)について、広く県民の教育環境の発展を願う観点から、様々な対応、活動をしてまいりました。
具体的には高校再編計画について、生徒や保護者、卒業生、地域住民、教職員、県市町村会議員、文科省職員の方々と何度も意見交換を重ね、特に奈良高校の耐震問題と平城高校の閉校に関しましては、過去の経緯を公文書資料、専門家のご意見、報道各社のご協力を得ながら検証してまいりました。
その結果、奈良高校の耐震建替え工事と平城高校の存続の実現を通じて奈良県全体の高校教育の充実発展を図るべく、県議会、県教委への働きかけや署名活動等を行っております。
さて、平成30年6月8日に奈良県教育委員会が示した県立高等学校適正化実施計画(以下「再編計画」といいます。)については、奈良高等学校の校舎や体育館などの構造耐力(耐震性)に大きな問題がありながら約3年半後の移転を予定し、その移転先とされる平城高等学校を無理に閉校させる内容等が含まれています。 このほか歴史や伝統、実績のある学校を、学校名を含め十分な議論を尽くすことなく再編させる計画(原案からは高円高校のみ、「芸術高等学校」の校名案から「高円芸術高等学校」に変更されました。)となっています。 これに対し既に複数の団体から約37,000筆以上の反対署名が集められ、見直しを求める声が大きく広がっています。
奈良市議会では奈良高校の現地建替えと平城高校の存続を求める強い声があることが指摘され、6月25日に奈良県に対する意見書が全会一致で可決され、さらに9月25日に過半数を超える市議会議員による緊急声明が出され、奈良高校の耐震化を直ちに行うことを求めています。奈良市は校舎の危険性の深刻さから奈良高校の避難所としての指定を解除し、県に対して耐震対策を行うよう異例の行政指導を行いましたが、県は未だに十分な対応を行っていません。宇陀市議会及び斑鳩町議会、広陵町議会などにおいても、再編計画の見直しや奈良県教育委員会の丁寧な説明を求める意見書が可決されています。他方、県教委が発表してから1か月も経過しないうちに県議会で再編計画案が可決されたことについては、十分な説明もなく拙速すぎるとの批判が噴出しています。
直近には11月2日(金)の夕方に紀伊水道を震源とする地震(奈良震度2)が発生し、奈良高校では安全確保の
観点から、直後に全校生徒が一斉下校となりました。地震の度に在校生徒が命の危険を感じ、保護者が涙ながらに
対策の緊急性を訴える状況となっています。
そこで県内の中学生の保護者の皆様に、以下の事項についての緊急アンケートにご協力のお願いを申し上げる
次第です。
なお、ご協力いただきましたアンケート結果につきましては個人情報を保護の上、統計を取るなどして、 その結果を報道機関やインターネット等を通じて公表させていただくことがありますことを事前に御了承願いたく存じます。
謹白
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